クレジットカードが利用停止になる原因はいくつかあります。利用限度額をオーバーした場合や、支払いを延滞した場合など、利用している方のミスで起こる場合が多いですが、知らないうちにカード番号が盗まれて不正利用されたときなどにも、安全のため利用停止になります。
クレジットカードが利用停止になったときの対処方法は、利用停止になった状況によって違います。利用停止が解除されるまでの時間も、カード会社などによってかわりますが、何度も支払いを延滞しているようなケースでは、解除まで時間がかかることが多いようです。
初めて支払いができなかったことのことを今でも覚えているよ。かなり焦って泣きそうになりながらカード会社に電話した。
連絡することは大切だね。ってことは利用停止になった経験があるんだ?
今でもたまにあるよ。何度か延滞している内に、全然焦りがなくなって電話はしなくなったけどね。給料日が来て引き落としされれば自動的に停止が解除されることを知ったんだ。
・・・そんなあなたに是非見てほしい記事だよ。
目次
利用限度額をオーバーすると利用停止に
クレジットカードが利用停止になる原因として非常に多いのが、利用限度額をオーバーしてしまうケースです。頻繁に利用限度額をオーバーしていなければ、利用停止以外のペナルティーはありませんが、カードが使えない期間が長くなると不便です。
そもそも利用限度額とは、その金額までクレジットカードで買い物やキャッシングできる限度額のことです。クレジットカードを契約したときに、自分で設定するか、カード会社が設定します。
標準的なクレジットカードは、発行当初10万円から80万円程度の限度額に設定されることが一般的です。しかし、カードのブランドやグレード、カードを持つ方の支払い能力などによって、より高額の限度額が設定されることもあります。
クレジットカードの利用限度額は、1ヶ月ごとにリセットされるわけではなく、カード会社への支払いが終わってはじめて回復します。
また、クレジットカードにキャッシング機能をつけている場合、ショッピング利用とキャッシング利用をあわせた金額に利用限度額が適用されます。そのため、限度額が50万円のカードで10万円のキャッシングをしている場合、買い物に利用できる金額は40万円までになります。
こうした利用限度額のシステムを勘違いしていて、限度額以上の金額を使ってしまい、カードが利用停止になるケースが少なくありません。
限度額オーバーによる利用停止は繰り上げ返済で解除できる
限度額オーバーによる利用停止を解除するには、カードの利用代金が引き落とされるのを待って、利用枠を復活させる必要があります。しかし、支払い日までの期間が長いと長い間カードが使えなくなるので、すぐにカードを使いたいときは、繰り上げ返済を利用するのがおすすめです。
繰り上げ返済は、銀行口座から引き落とされるより前に返済をおこなう支払い方法です。繰り上げ返済したいと電話などで連絡すれば、ほとんどのカード会社で受け付けてくれます。ただし、法人向けカードでは、基本的に繰り上げ返済ができませんし、可能であってもカード会社指定の口座に振り込む場合が多いので、振込手数料がかかります。
限度額の引き上げや複数のカード利用で限度額オーバーを防げる
限度額オーバーによって利用停止になるのが嫌な方は、あらかじめ対策しておくといいでしょう。たとえば、カードの利用限度額が低いなら、限度額の引き上げ(増枠)を申請してみましょう。支払いの延滞などがなく、きちんとカードを利用している実績があれば、カード会社に申請することで、限度額を引き上げられる可能性があります。
また、限度額の引き上げができなくても、カードを複数作れば、実質的な増枠になります。ただし、たくさんのカードを持つと、支払いが追いつかなくなる可能性があるので、必要最小限にとどめておくほうがよいでしょう。
支払いを延滞してもすぐに対応すれば利用停止にならないことも
口座に入金し忘れるなどして、残高不足によりカードの利用料金が引き落としされなかった場合、カードが利用停止になります。ただ、1回程度ミスしたくらいなら、後日再引き落としをしてくれるサービスなどを利用することで、利用停止を回避できます。
また、再引き落としなどのサービスがないカード会社の場合、引き落としができなかったときは、すぐに電話か書面で支払いの催促が行われます。こちらも支払い催促のときに提示された期日までに支払いをおこなえば、1度の延滞で利用停止になることはほとんどありません。
ただし利用停止にならないからといって、何度も延滞してしまうと、信用情報機関に延滞情報が記録されます。信用情報機関の延滞情報は、各カード会社や金融機関が共有しているので、カードの更新が断られる可能性や、新たなカードやローンの申請が通らなくなる可能性があります。再引き落としサービスで支払っても延滞扱いになることが多いので、なるべく正規の支払い期日を守るようにしましょう。
長い間延滞するとカードが利用停止に
再引き落としなどをおこなわず、長期間にわたって支払いを先延ばしにしていると、カードを利用停止にされる可能性が高くなります。通常、1ヶ月前後延滞すると、利用停止通知が届き、カードが利用できなくなります。
クレジットカードの審査についての記事も併せてご覧ください。
延滞による利用停止を解除するには、延滞した料金を支払わなければいけません。カード会社の指定する口座に入金するか、自分の銀行口座に入金するなど、利用停止通知などに記載されている指定の方法で延滞金を支払えば、再びカードが利用できるようになります。
ただし、支払いの延滞をすると、カード会社によっては、遅延損害金を別に支払わなければいけない場合があります。また、厳しい対応をするカード会社の場合は、利用停止とともにカードを破棄するように要請される場合があります。こうなってしまえば、カード利用を再開する望みはほぼありません。
冒頭で言っていたのはそういうことか。延滞のしすぎは恐いね。
「延滞をしても大丈夫」と思い込むのはとても危険なことだよ。場合によってはカード会社から一括請求の通知が来るんだ。
分割払いにしているのに一括で請求されるってこと?
そう。だから延滞することに慣れてはいけない。分割払いで支払えないのに一括請求なんて余計無理だよね?ここまで来ると裁判沙汰になる場合もあるから要注意だよ。
限度額オーバーや支払い延滞以外にも利用停止になるケースがある
カードが利用停止になるケースは、限度額オーバーや支払いを延滞してしまったとき以外にもあります。それは、カードの有効期限が過ぎた場合や、盗難やカードハッキングといった不正利用が疑われる場合、クレジットカードの現金化といった規約違反が疑われる場合などです。
クレジットカードには有効期限があり、それが過ぎてしまったカードは自動的に利用できなくなります。普通にカードを利用しているなら、カードの更新がおこなわれ、有効期限の前に新しいカードが届きますが、信用情報に傷があると更新できなくなり、そのまま退会扱いになることがあります。
盗難やスキミングでカード情報が盗まれたと疑われるような取引がされたときや、クレジットカードの現金化などをおこなって、カード会社の規約違反になる使い方をした疑いを持たれると、即座に利用停止になります。
これらの理由で利用停止になった場合、不正使用や規約違反の疑いが解決しない限り利用停止を解除できません。ただ、間違いで利用停止になることもあるので、その場合はカード会社と連絡を取って利用停止を解除してもらいましょう。
利用停止が解除されるまでの時間は状況によってかわる
クレジットカードが利用停止になった場合、解除されるまでの時間は、状況や利用しているカード会社によってかわります。
ただし、何度も延滞している方の場合、延滞した料金を支払っても、利用停止が解除されるまで時間がかかることがあり、とくに悪質と判断された場合には、延々と解除されないケースもあります。
またカードの利用停止が解除されるまでの時間は、カード会社内のシステムによりかわることがあります。1度利用停止を解除したからといって、次回も同じ期間で解除されるとは限らないので、いつカードが使えるようになるのか知りたい方は、カード会社に問い合わせるとよいでしょう。
ずっと解除されないなんてとても不安だね。
それはよっぽどのことだけどね。その場合は本人が一番自覚していると思うよ。
とりあえず何か不安があれば連絡してみればいいんだな。
そうだね。借金をしているっていう認識から気まずくて連絡をしない人が多いんだ。カード会社のお問い合わせって基本的にはとっても丁寧だから連絡することで安心することってあると思うよ。