クレジットカード現金化業者と消費者金融ではどちらを利用するべき?総量規制などを要チェック!

カードの現金化以外にも現金を調達する方法はあります。消費者金融などから借金をすることです。最近の消費者金融は審査も無人で行うことができるので、余計な手間をかけずその日の内に現金を借りることも可能です。

では、クレジットカード現金化と消費者金融からの借金とではどちらがお得なのでしょうか?金利などを見比べてこの2つの違いを知りましょう。消費者金融と闇金の違いが分からなければこちらもご覧ください。

クレジットカード現金化業者が必要とされる理由は消費者金融とクレジットカード会社にある

クレジットカード現金化業者が必要とされる理由は消費者金融とクレジットカード会社にある

クレジットカード現金化業者は、クレジットカードのショッピング機能を利用して、買い物を行い一定額のキャッシュバックを受け取ることにより現金化を行なっています。クレジットカード現金化業者ごとに換金率は異なるので、一概に消費者金融よりもお得だとは言えません。

しかし、クレジットカードのショッピング枠は、キャッシング枠よりも金利設定が低く、クレジットカード現金化を行なった後で分割払いを行なった方が、総支払額を抑えられるケースも出ています。

クレジットカードのキャッシング枠や消費者金融の金利は、改正貸金業法が完全施行された時に、利息制限法に基づく上限金利も引き下げられたので、以前よりも低金利となっています。それでもクレジットカード現金化業者が必要とされている理由があることを知っておく必要があります。

クレジットカードのショッピング枠が低金利な理由

クレジットカードの現金化を行なってもメリットが得られるのは、ショッピング枠の金利設定が数%と低いことにあります。

2回払いまでは金利手数料がかからず、後から分割払いへと切り替えできる制度があるので、消費者金融の多くが設定している年18%の金利とは比べ物にならないほど低いです。5%という低金利でショッピング利用時の分割払いが出来る理由として、販売店に対して決済手数料をカード会社は請求しているからです。

利用者から多額の分割払い金利を受け取らずとも、販売店から決済手数料という形で3%から8%前後受け取っているので、ショッピング枠を利用したクレジットカード決済を多く使うほど、カード会社としても利益が出ます。決済手数料は、一括で入ってくるので、カード会社にとって利益を出しやすい仕組みです。

キャッシング枠は利息制限法ギリギリ金利設定

クレジットカードにキャッシング枠が設定されていても、利用限度額全体からみると僅かという例が少なくありません。ショッピング枠と利用限度額が同じに設定され、キャッシング枠は全体の半数以下となっているクレジットカードが多い状況です。

また、キャッシング枠を利用した時の分割払い手数料は、利息制限法で定められている上限金利ギリギリというケースが多く、大抵は50万円以内のキャッシング枠が多いので、法定金利も18%と高い状況が生まれています。

消費者金融の多くがクレジットカードのキャッシング枠と同じ金利設定をしているので、必然的にクレジットカードのショッピング枠を利用したクレジットカード現金化業者を利用した方が、総支払額を抑えることが出来る状況が生まれます。

消費者金融を利用する際には金利と総量規制に注意しよう

消費者金融を利用する際には金利と総量規制に注意しよう

消費者金融が扱っている金融商品には、小口融資専門のカードローンだけでなく、完済を目指す人専用の低金利おまとめローンもあります。

他社の返済に充当するため、新たな借入先やクレジットカード現金化業者の利用を考えているならば、最初から完済を目指すために低金利な消費者金融の目的ローンへ借り換えることも1つの手段です。

おまとめローンならば、貸金業法で定められている総量規制の例外として認められているので、借り換え先として検討しても良いでしょう。消費者金融を新たに利用する際には、金利設定と総量規制の2種類に注意しなければなりません。

利用限度額が100万円以上なら消費者金融を利用する

消費者金融の金利設定は、利息制限法で定められている上限金利ギリギリの設定が多く、利用限度額設定も30万円から80万円と小口融資を中心としています。

利息制限法は、上限金利を段階的に厳しく制限しているので、元本10万円以上100万円未満の場合には年18%、100万円以上の場合には年15%という規定です。

消費者金融からの借入れであっても、利用限度額が100万円以上ならば、クレジットカード現金化業者利用時と比較した時に、消費者金融を利用した方が良いケースも出てきます。なぜなら、クレジット現金化業者を利用した時には、ショッピング決済を行なった時の80%~90%程度の換金率だからです。

年18%の消費者金融カードローンならば、クレジットカード現金化業者を利用した方が有利となる場合であっても、年15%以下の金利設定ならば、消費者金融を利用した方が総返済額を抑えられることもあります。

総量規制により利用限度額の上限は決まっている

クレジットカードのショッピング枠をクレジットカード現金化業者を使って、換金する必要が出てくるのは、キャッシング枠と消費者金融のどちらも同じ貸金業法に基づく総量規制の影響を請けている場合ならば仕方ありません。

貸金業法では、多重債務者を防ぐ目的で、年収の1/3以上の貸付を原則として禁止しており、割賦販売法に基づく分割払いも総量規制の対象となります。既に総量規制に抵触する借入れ残高が他社を含めてある場合には、新たに消費者金融を申込みしても総量規制により審査落ちとなることは明らかです。

クレジットカード現金化業者ならば、まだ利用限度額に余裕があるクレジットカードのショッピング枠を利用して買い物を行なうことで換金出来る制度を利用出来るわけです。どうしてもクレジットカード現金化業者を利用しなければならないのは、総量規制による影響という場合にはやむを得ないことでしょう。

クレジットカード現金化業者の利用はシミュレーションが必要です

クレジットカード現金化業者の利用はシミュレーションが必要です

クレジットカード現金化業者を利用する際には、クレジットカードのショッピング枠を利用する方法が一般的です。

金券やポイントカードを換金するクレジットカード現金化業者も登場していますが、10万円以上のまとまった金額を換金するならば、クレジットカードのショッピング枠を活用して分割払いによる買い物を行なわなければ、実現は難しいでしょう。

クレジットカード現金化業者を利用すれば、全てのケースで消費者金融からの借入れよりも返済総額が少なく出来るわけでは無く、換金率と返済シミュレーションを行なった上で、常に総合的な判断が必要となる点を忘れてはなりません。

数学に強くない人であっても、借入れシミュレーターを利用すれば、金利計算と返済計画を確認することが出来ます。短期的に手元に得られるお金よりも、返済総額を抑制することを考えた方が良いです。

優良クレジット現金化業者を見定めよう

クレジット現金化業者の中には、残念ながら違法な業者が含まれています。最初からクレジットカードのショッピング枠を一気に現金化せず、安全に利用できることが確認出来てから、本来目標としている金額のクレジットカード現金化を行なうと良いでしょう。

現金化業者の中から、違法業者を見分けるコツとしてネットでそのクレジットカード現金化業者を調べることが最も得策です。当サイトでも掲載していますが、その業者を実際に利用した方の口コミや体験談などは見ておくべきです。

中には、ホームページ上では「換金率95%」と謳っているのに、実際に利用してみると60%だったという悪質な業者も存在します。損をしないクレジットカード現金化をする為にも、事前の情報収集は必須です。

関連記事:「騙された!」となる前に知っておくべき現金化悪質業者の手口と罠

クレジットカード現金化業者の利用にはリスクがある

クレジットカードのショッピング枠を使ってオンラインショッピングした結果として、キャッシュバックを特典として現金で振り込んでもらうことには違法性はありません。

なぜなら、家電量販店で行っているポイント還元やキャッシュバックと同様に、あくまでも特典として行なっていて、商品は自宅に郵送されて買取も行なっていないからです。

しかし、クレジットカードの利用規約には、クレジットカード現金化を行う利用について禁止事項として規定されているので、カード会社へクレジットカード現金化業者を利用した換金を行なった事実が発覚すると、クレジットカードが利用停止となったり、強制退会処分がなされる可能性があります。

クレジット現金化業者を利用した換金を行う際には、発覚リスクがあることを知った上で利用する覚悟が必要です。

関連記事:クレジットカードが利用停止になった!対処方法と解除までの時間は?

クレジットカード現金化業者には得意としているクレジットカードブランドがある

クレジットカード現金化業者の中には、10年以上の長期間に渡り営業を続けている所もあります。クレジットカード会社からは、優良な加盟店という認識がされているので、独自のノウハウによりクレジットカード現金化を行っている事実が分からないよう工夫されているわけです。

複数のクレジットカードブランドに対応しているクレジットカード現金化業者であっても、現金化率はカードブランドごとに異なります。なぜなら、カード会社が加盟店に対して課している決済手数料は一律ではなく、業種や取引実績に応じて決済手数料率を交渉により変えているからです。

販売店ごとに決済手数料が異なるわけですから、クレジットカードの現金化を行った結果として換金率にも影響が出るわけです。複数のクレジットカード現金化業者を比較して利用することは、得意なクレジットカードブランドを知り、現金化業者をカードブランドごとに使い分けた方が良いことを意味しています。

クレジットカード現金化業者と消費者金融のどらちを利用した方が良いのかは、利用する現金化業者とクレジットカードブランドに加えて、消費者金融の金利設定にも左右されます。すぐに飛びつかずに、クレジットカード現金化業者利用時と消費者金融からの借入れを比較した上で、どちらを利用するか慎重に判断すると良いです。