クレジットカード現金化を行なう目的には、キャッシング枠を既に使い切っている時に資金調達を行うためという理由を挙げる人がいます。クレジットカードの利用可能枠は、ショッピング枠が多くてキャッシング枠は少額または無しというケースが多いわけです。
新たにカードローンを申込んでも審査に通るかどうかは不透明な時に、クレジットカードのショッピング枠を現金化出来れば、手軽な方法と言えるでしょう。返済時のことを考えても、18%近くの高金利で借入を行なうよりも、数%の金利で分割払い出来るショッピング枠を利用した方が返済総額を圧縮出来ます。
しかし、換金性が高い商品をクレジットカードで購入することは、カード会社の利用規約では禁止されていて、国も公に認めていない点に注意が必要です。
目次
現金化を行なう手法を把握して安全な方法を選ぼう
クレジットカード現金化を明確に取り締まる法律は、具体的に存在しません。しかし、現金化を行なう際の手法次第では、法に触れる行為となってしまうことがあります。
クレジットカード現金化業者が10年以上営業を続けていられる所が少なく、1年で消えてしまうことも珍しくありません。10年以上営業を続けている老舗現金化業者と、すぐに消えてしまう現金化業者には、ショッピング枠を現金化する際の手法に違いがあると考えられます。
具体的には、ショッピング枠を利用して指定商品をクレジットカードで購入する所までは共通ですが、その後で現金化をするまでの手順が異なるわけです。安全にクレジットカード現金化を行いたいならば、現金化手法の違いと問題点を把握しておく必要があります。
リスクが高い買取方式には関わらない
クレジットカードのショッピング枠を使って換金性が高い商品を購入し、自分で換金することも可能ですが、何度か行なった時点でカード会社に発覚してペナルティーを受ける可能性があります。
新幹線回数券を購入して金券ショップへ持ち込む行為が該当しますが、同様に現金化業者を利用して商品を購入し、すぐに現金化業者が商品を買取る方式です。ショッピング枠を使って決済を行なった時点では、購入商品の所有権はカード会社にあり、当該代金をカード会社へ支払った時点で所有権は購入者本人に移ります。
買取方式でショッピング枠を現金化すると、カード会社への支払よりも前に購入商品を現金化業者へ転売することになりかねません。他人の所有物を勝手に転売することになるので、詐欺罪が成立してしまうわけです。
買取方式による現金化は、違法となってしまうので、関わらないことが無難です。
キャッシュバック方式なら安全性が高い
クレジットカード現金化を行なうもう1つの方法が、キャッシュバック方式と呼ばれている安全性が高い方法です。家電量販店で商品を購入すると、その場でポイント還元または現金値引きを受けられるでしょう。
商品購入特典としてポイント還元やキャッシュバックを受けていることになるので、クレジットカード現金化の時にも同じ仕組みを使えば、法に触れること無く現金化可能となるわけです。指定商品を現金化業者と申込者の間で合意した金額にて購入し、商品購入特典として現金キャッシュバックを受けるわけです。
商品は後日自宅に郵送されるので、カード会社へ商品代金完済するまで自宅保管しておけば問題ありません。売買契約は当事者が納得した価格で行えるので、独自のノウハウなど外部の人からは価値が分からないけれども、当事者にとっては貴重なものであれば、合意により売買契約は成立します。
特典として堂々とキャッシュバックを受ければ良いだけです。
実際の換金率は80%~90%と知った上で利用する
ショッピング枠を現金化する際には、クレジットカード・購入商品・金額により実際の換金率は変動します。現金化業者のホームページに掲載されている換金率は、最も理想的な条件が揃った時に出せる最高額と考えておかなければなりません。
個人的に新幹線回数券を購入して金券ショップに持ち込めば、確かに換金率は95%を超えるでしょう。しかし、換金率が高い商品としてカード会社にマークされているので、居住地と会社の位置関係から換金目的で購入していることがすぐにバレてしまいます。
ある程度の金額を現金化するためには、反復利用しなければならないことも原因となり、高換金率を現金化業者無しに実現することは難しいでしょう。余りにも高い換金率は、特定の条件が揃った時に1回限りで少額のみ利用できると考えておく必要があります。
現金化率にはなぜ相場があるのか
現金化業者を比較した時に、換金率にバラツキがあることを不思議に思う人もいるでしょう。換金率を考える際には、クレジットカード現金化を行なう流れを把握しておく必要があります。
現金化業者に指定された商品を手持のクレジットカードで決済すると、カード会社指定の決済手数料を差し引かれた金額が後日現金化業者に振り込まれます。現金化業者の手元に入金される金額は、既に商品額の92%~97%程度まで落ち込んでいるわけです。
現金化業者の人件費や運営費用と多少の利益を差し引いた金額が現金振込額となるので、目安として80%~90%程度の換金率となれば、一般的な範囲内の換金率となるわけです。
幅が広く感じられるのは、クレジットカードと現金化業者の取り分の双方が一律では無いからです。
現金化業者はカード会社の加盟店
クレジットカード現金化を行なう業者は、カード会社の加盟店として登録されているので、他の決済会社を間に挟まない限り決済手数料は加盟店とカード会社の取り決めによります。
目安として3%~8%の範囲であれば一般的ですが、加盟店登録している業種によっては、決済手数料が20%に到達することもあります。決済手数料を除いた時点で92%~97%程度となるので、現金化率95%という設定自体が現金化業者の取り分が無く赤字となりかねません。
余りにも高い現金化率は、現実的な数字ではなく、リピーター向けの特別施策でもない限り悪徳業者による宣伝という疑いを持って対処しなければなりません。
優良現金化業者を探して確保しておくと良い
クレジットカード現金化業者は、10年以上営業を続けている老舗を狙うと良いです。なるべく複数の優良現金化業者を確保しておくことが理想とされています。
なぜなら、現金化業者により得意としているカード会社に違いがあるので、加盟店ごとに異なる決済手数料は一律では無いからです。このクレジットカードの決済手数料は低くても別のクレジットカードは高いことが珍しくありません。
クレジットカードを問題なく保有し続ければ、いつでも現金化を申込むことは出来るので、いざという時のために優良現金化業者を確保しておくと良いでしょう。
悪質現金化業者が一部存在している
ショッピング枠現金化を謳う業者の中には、商品購入決済をしても現金振込を行わずに行方不明となる現金化業者が一部存在しています。
ホームページの作りだけでなく、買取方式を採用している現金化業者に悪徳業者が多い特徴があるので、優良現金化業者を見分ける目を養っておくと良いです。
営業歴を確認するだけでなく、現金化方式とホームページの作りを確認した上で、最初は少額の現金化を依頼して様子見を行なうことが望ましいでしょう。電話対応から現金振込までの対応が良ければ、優良現金化業者と判明します。
現金化業者は申込み当日に換金率を比較する
クレジットカード現金化業者にとって、同じカードブランドのみ大量にショッピング決済を行なうことは、カード会社から目をつけられる原因となりかねません。
前日に確認した換金率が翌日には一気に下がっているといったケースは、前日に多額の利用があったカード会社との連続取引を避けるための仕様と考えれば良いでょう。換金率を下げれば、直接断らなくても申込者は他を探す筈です。
複数の優良現金化業者を確保しておけば、その日に最も換金率が良い現金化業者へ慌てずに依頼出来るわけです。