どうしてもすぐ手元に現金を用意しなければいけない…そんなときに役立つのが「クレジットカード現金化」という裏ワザです。クレジットカードにキャッシング枠を設定していなくても、ショッピング枠があれば現金を手にすることができる方法なので、いざというときの手段として考えている人もいるのではないでしょうか?
しかし、本来ショッピング枠は買い物をするためにあるのであって、現金を手に入れるためにこれを使うのは法律に触れるのではないか、と心配する利用者もいるでしょう。ここでは、クレジットカードを現金化することで逮捕される危険性について解説します。
目次
クレジットカード現金化は違法?合法?
クレジットカードの現金化については、さまざまな法解釈がなされています。クレジットカード現金化業者は、「利用者が買ったものに対してキャッシュバックを行っている、または買い取っているだけなので違法ではない」と正当性を主張していますが、実際に逮捕者が出ている以上法律に抵触していることは間違いありません。
また、今のところ検挙されているのは業者だけで、利用者が捕まったことはないようですが、司法判断の動き次第では今後逮捕者が出る可能性がないとは言い切れません。
グレーゾーンとは知ってたけど、逮捕と聞くと怖くなってきた。
少し極端な話ではあるけどね。そういう可能性もある程度で知っておくと良いと思うよ。
例えば、クレジットカードを使って買い物をすると、使った金額の返済が終わるまで、その商品の所有権はカード会社にあります。クレジットカード現金化するためにショッピング枠で買ったものを業者に転売した(買取方式)場合、利用者が問われる可能性のある罪状は「横領罪」です。
このように、クレジットカード現金化という行為自体が法のグレーゾーンに位置していますので、安易に利用して良い方法ではないと言えます。従って利用者は、違法な行為をしているかもしれないという認識を持った上で利用するべきです。
関連記事:クレジットカードの現金化は法律的に違法性はない?カード停止のリスクは?
クレジットカード現金化業者が賃金業法違反・出資法違反で逮捕された事例は多数
クレジット現金化の問題では、2011年の8月に国内初の逮捕者が出て以来、現金化業者が続々と検挙されています。クレジットカード現金化業者は、消費者金融のように直接お金を貸しているわけでなくても、ショッピング枠をキャッシングのために利用させていることから、「事実上の金融取引をしている」とみなされます。
クレジットカード現金化業者には古物商の資格しかありませんので、本来ならば金融取引を行うことは許されていません。警察がクレジットカードの現金化を「金融業である」と判断した時点で、業者は無登録で営業していることになり、賃金業法違反の罪に問われます。さらには、高金利での貸し付けによる出資法違反とみなされる場合もあるので、クレジットカード現金化業者が次々に検挙されているのは当然のことと言えます。
急に難しい言葉が出たんだけど。「古物商」って何なの?
古物商(こぶつしょう)とは、簡単に言うと古物を売買することだよ。古物商の資格があれば、古物を売買して商いをすることができるんだ。
古物って何なの?
一般的に言えば、一度使われた商品のことだね。あるいは、「使用のために取引された新品商品」も古物と判断されるよ。詳しくはWikipedeiaにも載ってるから見てみて。
業者のホームページに「公安委員会の許可を得ている」と記載されているのをよく見かけますが、これはあくまで古物商としての認可を受けているという意味で、クレジットカードの現金化自体が認められているわけではないことに注意しなければなりません。
買取方式の業者は逮捕のリスクが高い
買取方式とは、キャッシュバック方式に代わり、今主流になってきているクレジットカード現金化の方法です。簡単に言うと、利用者が高価な商品(時計やネックレス、宝石など)をカードで買い、その商品を業者が買い取り利用者に現金を振り込む方式のクレジットカード現金化を指します。
便宜上はいったん買ったものを転売することと同じですから、売る方にも買う方にも違法性はないように思えます。しかし、買取方式を行う業者は、その性質上悪質な営業をしていることが多いのが現状です。買取方式の業者を利用して「騙された」と嘆く利用者の声も、多く耳にします。
ひどくないかこれ。
ひどいよね。実際、クレジットカード現金化業者の中にはそういった悪質業者も存在しているということだよ。
泣き寝入りだよね。
そうなる前に、クレジットカード現金化業者を選ぶときはネットの評判や口コミをよく見ることをオススメするよ。あと、直接業者に電話などで問い合わせて対応の態度を見るのも有りだね。
利用者側は「カード会社にバレると困る」という心理が働きますので、自ら警察に届け出ることはまずありません。このような心理を利用して悪質な取引を繰り返す業者が後を絶たないため、警察は買取方式の業者に目を付け、積極的に摘発しています。
クレジットカード現金化の利用者が逮捕される可能性も否定できない
今のところ、業者が検挙された事例は多数ありますが、利用者側が捕まったことはないと言われています。しかし、これから先も利用者が逮捕されることはないという保証はどこにもありません。法的にグレーゾーンの行為をしている限り、リスクがゼロということはあり得ません。
クレジットカード現金化をしようとしている人のほとんどが、何らかの事情でできるだけ早く手元に現金を用意しなければならない切羽詰まった状態にあるはずです。そのため、精神的に余裕がなく、逮捕の危険性や違法性といった部分にまで考えが及ばず、すぐに行動に移してしまう傾向があります。
しかし、前科持ちになってしまっては、お金が手に入るどころか、人生が破綻してしまうことになります。「こんなはずではなかった」と後悔しないために、クレジットカード現金化を行う前に、冷静になって他に方法がないか考えてみてください。
また、逮捕のリスクを軽減するために、日々のニュースや新聞などをこまめにチェックして、司法の動きを把握しておく必要があります。業者側が検挙されたというニュースであっても、その背景をよく調べ、利用者側にも関係してくるかどうかを確認しましょう。
クレジットカードを現金化するときは専門の業者を利用しましょう
やむを得ない事情でクレジットカードを現金化するときに、業者を通さず個人で行うことは避けるべきです。クレジットカード現金化のために購入した商品の流れがカード会社にバレやすくなりますし、結果として捕まってしまう危険性も高くなります。
今までの項目でも解説した通り、クレジットカード現金化業者を利用した場合、業者が逮捕されるリスクは高いのですが、利用者側は比較的安全です。もちろん100%安全というわけではありませんが、個人で高価な商品を転売するよりはリスクを軽減できます。
クレジットカード現金化を専門に行っている業者は、たしかに法に抵触する行為をしていますが、カード会社に商品の流れを知られずに買い取る(またはキャッシュバックする)ことに関してはプロです。必要に迫られたら、クレジットカード現金化を専門に行っている業者を通して行うのが賢明でしょう。
このとき、騙されたと後から嘆くことがないように、利用する業者選びは慎重に行うべきです。本当に提示した換金率で振り込んでくれるのか、振り込みはすぐに行われるのかなど、実際に利用した人の口コミを参考にするのが良いかもしれません。「優良業者」とされるクレジットカード現金化業者は、換金率が高く、リピート率も高いという特徴があります。
クレジットカード現金化は、法的にグレーな行為です。業者を通して行っても、利用者が逮捕されないという確証はありません。どうしても手元に現金が必要で、消費者金融などを利用できない場合以外は行うべきではありません。
やむを得ずクレジットカード現金化を行うときは、警察など司法の動きに十分注意した上で、評判の良い業者を利用しましょう。個人で行うよりはリスクが低く、カード会社にバレにくいという利点があります。クレジットカード現金化は、現金を手にする最後の手段と言っても良いでしょう。利用する際は安易に考えず、慎重に行動してください。
関連記事:クレジットカード現金化業者を徹底比較!安全にショッピング枠を現金化をする方法とは?
今回は恐い話だったな。
そうだね。クレジットカードの現金化は気軽にしてはいけないものだと考えた方が良いよ。
クレジットカード現金化なんて相当思いつめた時にしかやらないけどな。
最終手段だよね。まあその時は、優良のクレジット現金化業者であれば強い味方になってくれるよ。業者選びはくれぐれも慎重にね。