クレジットカードで借金をしている人はどのくらいいると思いますか?以下は金融庁のホームページで公開されている資料になります。その中でクレジットカードを利用している人のみをピックアップしてみました。
件数(延べ数)⇒2,490,288件
残高⇒5,524億円
1件当たり平均貸付残高⇒222,000円
ショッピング枠なのか、キャッシング枠なのかは不明ですが、件数として約240万件以上の貸付があるようです。1件当たりの金額としては、約22万円にもなります。
めっちゃ多いな。
そうだね。皆、口にはしないけど借金しているもんなのかも。
私みたいな思いをしている人がこんなにいると思うと心強くなってきた。
更に言うと、2、3枚カードを持っている人も少なくないから1人40万以上借り入れしている人も多いと思うよ。
目次
なぜ借金をしてしまうのか?クレジットカードの仕組みを知ろう
当サイトを訪れている方は、大体が「今すぐに現金が欲しい」と考えている人です。そして、クレジットカード現金化についての知識をつけようと考えている人が多いので、クレジットカード自体はまだ手元にあるという方が多いと思います。
こちらでは、クレジットカードを利用した借金の典型的な流れを見ていきましょう。
■第一段階
まず、手元にお金がなくなってきたらショッピング枠に手を出します。食事や商品をカードで切って買い物していくのです。限度額がいっぱいになるまで「まだお金がある」と考えてしまいます。
この段階であれば、まだそこまで多くの借金をしている訳ではありませんので、カード会社に「限度額引き上げ」の申請をしても審査が通り、更にショッピング枠を使っていくようになります。
■第二段階
ショッピング枠を使い切ってしまうと、今度はキャッシング枠に手を出し始めます。これが次の段階です。ショッピング枠で買い物できない、更にショッピング枠を返済できなくなるため、キャッシング枠を使い始めます。
ショッピング枠とは違い、キャッシング枠はATMから実際にキャッシュ(現金)を引き出すことができます。これがまた、「自分はまだお金を持っている」と錯覚させます。頭では分かっているはずなのに不思議と焦りは感じないのです。
■最終段階
ここまで来ると、毎月の支払いが自分の収入に追いつかなくなってきます。クレジットカードを利用して借金をしている人は、大体ここで「やばい」と思い始めます。しかし、時すでに遅し。どうあがこうと借りてきたものは返済しなければいけません。
そこでどうするかといいますと、どうにか返済する方法はないかとカード会社のサイトを見たり、問い合わせをしたりします。そこで、クレジットカードを切った後で「分割払い」や「リボ払い」に変更することができる事を知る人が多いと思います。
関連記事:クレジットカードの支払いを滞納するとどうなる?裁判の可能性について
分割払いやリボ払いについて
クレジットカードを利用して最初の内は、食事でも買い物でも一括で支払いをする人が多いです。最初の内は一括でも支払うことができるからです。また、少なからず手数料のことも頭には入っていると思うので、できる限り一括で支払うでしょう。
しかし、上記で述べたように雪だるま式に増えていった借金を一括で支払うことが困難になってきたらどうでしょう。焦りを感じ始めた段階で、分割払いやリボ払いに変更すると思います。
また、分割払いやリボ払いは、買い物をする段階だけではなく、後から変更することも可能です。一見嬉しいシステムですが、もちろんその場合にも手数料がかかるというデメリットがあります。
手数料って言っても30%とかはないでしょ?
そんなに高いのは普通あり得ないよ。ただ、当たり前だけど、借りる額が多ければ多いほど手数料も高くなるよね。
うん。でも私なら借りちゃうなー。
仕方がない時もあるけどね。ただ、安易に一括払い以外を選んじゃうのは危険という話だよ。下記を見てみて。特にリボ払いには要注意だよ。
分割払い
分割払いは、その名の通り支払いを分割にして返済することができます。この分割払いのメリットは、自分で何回払いかを選ぶことができるので、できるだけ手数料をかけずに支払いができることです。
支払回数によって、金利が変動しますので可能な限り短い回数で支払っておきましょう。以下はほんの一例です。カード会社によって金利は変わります。
※10回払いの金利が7%のカード会社の場合
手数料の計算:200,000円(元金)×7%(金利)=14,000円(手数料)
支払額の計算:(200,000円(元金)+14,000円(手数料))÷10回(支払回数)=21400円
【返済期間】10か月
【毎月の支払額】21,400円
【合計支払額】214,000円
リボ払い
リボ払いは、分割して支払いをするという点では「分割払い」と違いはありません。ただし、その支払回数をこちらで指定することはできず、基本的に金利が高めに設定されています。
更に、リボ払いの金額というのが最初で設定されており、もし「1万円」と設定されているなら、月に1万円を超えて返済することはできません。つまり、大きな金額をリボ払いでやってしまうと、長期的な返済になる仕組みです。
※リボ払いの設定金額が1万円で金利が15%の場合
※金利は締切日翌日から翌月お支払日までの日割り計算
初回のお支払金額:1万円(設定金額)+手数料2,136円(200,000円×15%×26日÷365日)
2回目以降のお支払金額:1万円(設定金額)+手数料2,547円(200,000円×15%×31日÷365日)
【返済期間】20か月
【毎月の支払額】12.547円(初回のみ12.136円)
【合計支払額】263,076円
分割払いやリボ払いはできるだけ利用しない
以上の金額を見ると、ゾッとしませんか?ちょっと分割払いやリボ払いを利用しただけという感覚の方もいると思います。毎月の支払金額を見れば、さほど高いようには感じないかもしれません。
しかし、最終的に支払った金額を確認してみると恐ろしい金利を支払っていることが分かると思います。既に、分割払いやリボ払いを利用している方も、再度利用状況を確認してみると良いかもしれません。
クレジットカード会社の収入はどこから来ているのか?
クレジットカード会社の収入ポイントは主に3つあると言われています。クレジット現金化をしようと考えている方には、あまり興味のない部分かもしれませんが、頭に入れておくとお金の流れが分かるので面白いかもしれません。
キャッシング・分割払い・リボ払いの手数料
ここまで読むとお気づきの方もいるかもしれませんが、クレジットカード会社はキャッシング・分割払い・リボ払いの手数料(金利)を儲けのひとつにしています。そのため、これらの設定を積極的に勧められます。
また、大体のカード会社が「一括購入をした後でも分割払いやリボ払いに変更」が可能です。助かる人には助かる機能ではあるのですが、カード会社も儲けを得るために設定している機能というわけです。
クレジットカードの年会費
今やクレジットカードは誰もが持てるような時代です。なので、年会費が無料のクレジットカードもたくさんあります。現在クレジットカードを持っている大体の人が年会費は無料なのではないでしょうか?
ただ、一部の人が持っているプレミアムカードは年会費が数万円というものもあります。その分、ポイントが貯まりやすいなどの特典もあります。この年会費によってカード会社も大きな儲けを得ています。
クレジットカード加盟店からの手数料
クレジットカードを利用した場合の基本的なお金の動きですが、私たち消費者がクレジットカード加盟店で商品を購入した後に、カード会社がその加盟店に料金を支払います。
これだけを見るとクレジットカード会社は得していない様に見えてしまいますが、細かく見ていくと実際は違います。加盟店はクレジットカード会社に手数料を支払っています。もちろん、加盟店にも「大きな買い物をする客が増える」、「加盟していない店よりも利用されやすい」などのメリットがあります。
現在、ほとんどのお店でクレジットカードが使えますから、この加盟店からの収益というのは非常に大きいのではないかと思います。
クレジットカードは魔法のカードではない
クレジットカードには、さまざまなメリットがあります。大きな買い物をする時に分割で支払いができるし、ネットショッピングをする際は手間がかかりません。
しかし、よく言われる言葉で「クレジットカードは魔法のカードではない」というのがあります。お金がなる木ではないのです。契約する前に、自分のことをちゃんと分かっていて、無駄遣いしないことを念頭に置いておく必要があります。
借金をする人の大半が、最初は軽い気持ちです。そこから徐々に麻痺していって瞬く間に借金が膨れていくのです。
私の友人で、2年ほど前に月収60万円貰っていた人がいます。そこから会社の業績が悪化し、1年後には月収が20万円程に下がってしまいました。その当時に、「返せる」と考えてクレジットカードを使いまくっていた友人も今は借金300万円を背負っています。ショッピング枠・キャッシング枠どちらも限度額いっぱいです。
クレジットカードは利用する人によって形を変える、ある意味魔法のようなカードです。ただし、その使い方を間違えてしまえば悪魔のカードにもなりえます。ショッピング枠の現金化をする際もそのことは頭に入れて行いましょう。